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Channel: 忘れへんうちに Avant d’oublier
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石山寺で33年に一度の秘仏御開帳

石山寺では、33年に一度の秘仏御開帳があるということを知って以来機会を見計らっていたが、紅葉も見たかったので11月に行くつもりだったのに、日曜の度に雨となり、とうとう12月に入り、4日の最終日になってしまった。しかも前日に正午までとわかり、京都の後に行く予定を変更した。本尊は内内陣(身舎、もや)に安置されている。...

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南禅寺境内を通り抜けて

石山寺からバスでJR石山駅に戻って、山科駅で地下鉄東西線に乗り換えた。駅に着くと若い人たちが一目散に走って行くので、私も走って付いて行った。切符を買ってホームに下りていくと列車は上りも下りも発車してしまった。ICOCAなどのICカードなら間に合ったのだが、公共交通機関の発達していないところで生活をしているので、そのようなカードは必要ない。イオンさん、私の持っている唯一のカード、WAONでも使えるよう...

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高麗仏画展1 高麗仏画の白いヴェール

高麗仏画というものをどこで見たかはよくは覚えていないが、その静かな雰囲気が気に入って、まとまった展観があれば見に行きたいと思っていた。それが京都の泉屋博古館で開催されることを知って、行こうと思いながら日は過ぎてゆき、やっと重い腰が上がったのが最終日だった。博古館は受付のある棟に青銅器の展示室があり、企画展示室のある棟との間には中庭がある。2棟を結ぶ渡り廊下からは、すっきりとした中庭の向こうに東山があ...

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高麗仏画展2 観音の浄瓶は青磁

泉屋博古館蔵水月観音像は、至治3年・忠粛王10年(1323年)に徐九方によって制作されたことが銘文によって確かな、貴重な仏画である。...

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高麗仏画展3 浄瓶の形

泉屋博古館蔵水月観音像(14世紀)に描かれた浄瓶の尖台は異様に長かった。この浄瓶は全面に陰刻のある高麗青磁をモデルにして描いているようだった。青磁についてはこちらそのモデルとなった高麗青磁の浄瓶とよく似た作品が根津美術館から出品されていた。それは12世紀のものだった。青磁陰刻蓮華唐草文浄瓶 12世紀 施釉陶器 高36.5胴径13.2底径8.8...

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高麗仏画展4 13世紀の仏画

『高麗仏画...

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高麗仏画展5 着衣の文様さまざま

高麗仏画の文様が、截金ではなく全て金泥によるものだということも驚きだったが、文様そのものも素晴らしかった。水月観音像のヴェールや着衣の文様については、麻葉文・唐草円文・亀甲繋文などをすでに高麗仏画の白いヴェールで示しているので省略する。初出の仏画については、一応全体像を載せる。阿弥陀如来像 至元23年・忠烈王12年(1286) 自回銘記 絹本着色 縦203.5横105.1㎝...

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高麗仏画展6 仏画の裏彩色

泉屋博古館で2016年11月3日-12月4日に開催された「高麗仏画展」では、多くの仏画や高麗時代の経典、工芸品などの展観と、修復を終えた泉屋博古館蔵水月観音像、そして以前の状態などを、近赤外線撮影した画像を白い布に印刷して、展示室奥の結界のように垂らされていた。その間から出入りするのは、ちょっとときめく瞬間だった。『高麗仏画香りたつ装飾美展図録』は、白く輝くヴェールをまとい岩場に坐して善財童子の礼拝...

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日本の裏彩色

『日本の美術401古代絵画の技術』(以下『古代絵画の技術』)は、我々は絵画を鑑賞する時、何がどのように描かれているのかを見るが、通常我々の判断は表に現れている、或いは示されている色彩や線を頼りに行っている。これは当然のことで、何の不思議もないが、表現が様々な材料と技術が積み重なった構造体であってみれぱ絵の表だけ注意していてはその作品の工夫のあるところを見逃してしまう危険がある。絹絵の場合、その裏に表...

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裏彩色は中国から

『日本の美術401古代絵画の技術』(以下『古代絵画の技術』)は、絹地の表裏を使うということはどういうことかというと絹絵の裏からも彩色を加え、その絹表への現れ方を生かし、その上に線描きや彩色を加えて完成させるのである。この裏から賦彩された彩色を裏彩色という。裏彩色は絹表の織物の特色である織目を生かすように賦彩し、彩色表現を完成させるのである。中国絵画の技術観では表からの彩色を薄くすることによって色料の...

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伝貫休筆羅漢図

禅月大師貫休という文字を久しぶりに目にして、あの怪異な顔貌の羅漢図を見たくなってた。『水墨美術体系第三巻牧谿・玉澗』(以下『水墨美術体系第三巻』)は、今日、禅月大師貫休に関係づける羅漢画には、2つの系統のものがある。一は御物として伝わる信州懐玉山羅漢といわれるもの、二は本図はじめ諸家に分蔵される水墨画の羅漢である。それら現存のものはいずれももとづくところがあるものであるが、現在、主として貫休画として...

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白衣観音図

京都の住友泉屋博古館で16年秋に開催された「高麗仏画展」では、白いヴェールを被った菩薩、特に観音菩薩像が印象的だった。それらは「水月観音像」と呼ばれていて、同展図録は、水月観音の名は、すでに9世紀の敦煌仏画のかたわらに「月観音」という表記が見られるという。水月観音図についてはこちらしかしながら、岩陰に佇む観音といえば、白衣観音が思い浮かぶ。...

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泉屋博古館の青銅器1 羽状獣文を探して

前回泉屋博古館に来た時は、特別展を見ただけで集中力が失せてしまい、同館の主要収蔵品である中国の青銅器はその前を通り過ぎただけで、今度行く時は必ずしっかり鑑賞しようと思ったものだった。ところが、今回は石山寺の本尊如意輪観音半跏像(33年に一度の御開帳)を見、高麗仏画展を観覧した後だったので、その時以上に頭の中が満杯になってしまったため、やはりじっくり見ることはかなわなかった。青銅器の展示室へ入ると円筒...

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泉屋博古館の青銅器2 饕餮文

第3展示室は「青銅器の文様」それぞれの作品の上部に、饕餮の文様が拡大されて分かり易い。...

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化粧皿は仏教美術?

タシケントのハムザ記念芸術研究所で、化粧皿を久し振りに見た。化粧皿 後1世紀 8X0.7㎝ 大理石風石灰岩 浮彫...

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再び鍑 ウズベキスタン歴史博物館より

ウズベキスタン歴史博物館は鍑の宝庫だった。 サカの青銅製大鍋 前6-4世紀 フェルガナ渓谷出土リング状の把手が4つ、その間にオオツノヒツジが1頭ずつ配される。見込みは平たい。『STATE MUSEUM OF THE HISTORY OF...

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再びオッスアリ ウズベキスタン歴史博物館より

『偉大なるシルクロードの遺産展図録』は、ゾロアスター教はイラン世界北辺部にその端を発する宗教であるため、ソグド地域も早い段階で伝わり、王の権威のもとでその信仰が取り込まれたアケメネス朝ペルシャの時代に広く受け入れられていたものと思われる。また、多彩なレリーフや型態をもつオッスアリと呼ばれるソグド人独特の素焼きの蔵骨器も各地で出土している。オッスアリに骨を入れナウスと呼ばれる墓に収めるもので、正統ゾロ...

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ファヤズ・テパ講堂出土の仏三尊像 ウズベキスタン歴史博物館より

南ウズベキスタンのテルメズで見学したファヤズ・テパは仏教遺跡で、ストゥーパと講堂などのある僧院区とに分かれている。講堂はストゥーパの基壇からよく見える。中庭の向こう側の柱廊右壁面に凹んだところがあるが、ここから発見されたのが、タシケントのウズベキスタン歴史博物館に展示されている仏三尊像だという。仏三尊像 1-3世紀? 石灰岩...

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クワの仏教美術 ウズベキスタン歴史博物館と国立美術館より

薄暗い歴史博物館でソグドやイスラームの作品を見て廻っているとき、奇妙な一群のケースがあった。かなり不気味なもので、撮るのをはばかられたものさえあった。それはフェルガナ州のクワ(クヴァ、Kuva)という遺跡から出土したものであることを、その図録『STATE MUSEUM OF THE HISTORY OF...

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ワラフシャ宮殿の出土物 ウズベキスタン歴史博物館と国立美術館より

ウズベキスタン歴史博物館のソグドの壁画はブハラ州ワラフシャの6-7世紀の複製だった。『中央アジアの傑作ブハラ』は、イスラム教が入って来る以前、ザラフシャン川の前領域はブハラ(ソグド語のブハラック-幸福な場所)と呼ばれていた。エフタル、その後トルコ系の人々は、貢物を集めながらブハラ人の商売を支援していた。8世紀にブハラの公国同盟が設立され、それにパイケンド、ヴァルダナ、カルマナが加盟した。その同盟の支...

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