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Channel: 忘れへんうちに Avant d’oublier
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トラヤヌスの建造物 交差ヴォールトと半ドーム

完璧な半球ドームができたのは、ハドリアヌス帝(117-138)の頃に再建されたパンテオンにおいてであった。その前の皇帝トラヤヌス(98-117)はどんな建物を建設したのだろうか。『世界美術大全集5...

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仏像 中国・日本展 見られなかった楊貴妃観音

2019年秋に大阪市立美術館で開催された、『仏像 中国・日本展』で是非見たかった仏像は、泉涌寺の観音菩薩坐像だった。楊貴妃観音坐像と通称されるこの仏像には截金が全身に施されているので、それをじっくりと見たかったのだが、展示期間が限られており、残念なことにその間に行くことができなかった。泉涌寺について『仏像...

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仏像 中国・日本展 南宋の仏たち

泉涌寺の観音菩薩坐像(楊貴妃観音)は南宋時代の作で、日本の僧が数体の仏像を持ち帰った内の1体だった。同展では、南宋時代の仏像が数点展示されていた。同展図録は、たとえば随や唐時代には、遣隋使・遣唐使共に帝都へ向かい、空海をはじめとする入唐僧は長安や仏教の聖地より様々な品を請来している。一方、南宋時代にはもっぱら当時の中国の玄関である沿岸都市・寧波(浙江省・寧波)や南宋の帝都・臨安府(浙江省杭州)より請...

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ドムス・アウレア 最古の金箔ガラスのモザイク

45室はオデュッセウスとポリュペーモスの中庭。ニンファエム(泉水)がある。そのヴォールト天井にはフレスコ画は描かれず、表面がザラザラしている。これでヴォールト天井の半分(残りは修復のための足場に隠れている)で、そこには4つの円や八角形のものが嵌め込まれている。中には雨水が入ってはがれたものもありそう。天井の表面は何で覆われているのだろう。八角形の縁はガラステッセラかも。天井の表面には、形の揃わないガ...

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ドムス・アウレア 八角形の部屋と付属の部屋

ドムス・アウレアの八角形広間について『世界美術大全集5』は、ドムス・アウレアの食堂は、八角形平面を成し、その上に4つの半円ヴォールトが交差することによって造り出されたドームが架かっているという。とはいえ、この推定復元図は、素人の私には理解できかねる。後期ロマネスクやゴシック様式の教会が最初と思っていた交差ヴォールトが、コロッセオにも見られることに驚いた前回のローマの旅の時点では、ドムス・アウレアは天...

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ローマ国立博物館(マッシモ宮) リウィアの別荘のフレスコ画

入口や館内を撮り忘れ、まずはリウィアの家(La Villa di livia)のフレスコ画を見るために、エレベータで3階(ヨーロッパ風には2階)へ。リウィアの別荘の庭園画ローマ、プリマ・ポルタ出土 前1世紀末頃-1世紀前半...

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ローマ国立博物館(マッシモ宮) オプス・セクティレ

同館にはオプス・セクティレの作品もあった。『完全復元2000年前の古代都市ポンペイ』は、四角形や円形の内側を彩色大理石で埋め尽くし、エンブレーマとする技法もあり、オプス・セクティレとよばれているという。太陽神アポロの顔 オプス・セクティレ 大理石...

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ローマ国立博物館(マッシモ宮) 舗床モザイク

いろんな部屋にあった舗床モザイク幾何学文様 時代不明見つめていると目が回りそう。その中心にはパラソル。四隅には弱々しいアカンサス蔓草。マケドニアの都ペラの鹿狩りのモザイクの周囲には生命力溢れるアカンサス唐草が表されていたが、文様が形骸化していくと、こんな風になってしまう。舗床モザイク ペルシアの花...

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ローマ国立博物館(マッシモ宮) フレスコ画

リウィアの別荘の四面に庭園画が描かれた部屋のフレスコ画をそのまま展示している部屋を見た後は、フレスコ画やモザイクなどが各室に展示されているのを、あちらへこちらへと見学していった。リュネットのフレスコ画 前30年頃...

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ローマ国立博物館(マッシモ宮) ファルネジーナ荘

当館には、ローマの中心部を流れるテヴェレ川の護岸工事(1879〜)の際に存在が明るみになった、紀元前1世紀の壁画が展示されていた。「ファルネジーナ荘の壁画」とされているが、この名称はずっと後のルネサンス期、ラファエロの壁画で有名なヴィッラ・ファルネジーナ(Villa...

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ローマ国立博物館(マッシモ宮) テルミニ駅の複合遺跡

テルミニ駅前のチンクエチェント広場から古代ローマの遺跡が見える。ディオクレティアヌス浴場を再利用して建造されたサンタ・マリア・デランジェリ・エ・デイ・マルティーリ聖堂である。ディオクレティアヌス浴場(Termae...

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ローマ サンタ・プラッセーデ教会 Santa Prassede all’Esquilino

この目立たない扉口が現在のサンタ・プラッセーデ聖堂 Basilica de S.Prassede...

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サンタ・プラッセーデ聖堂に付属のサン・ゼノーネ礼拝室 Cappella de san Zenone

『ローマ古寺巡礼』は、この聖堂には他にも教皇パスカリスが母テオドラの墓所として捧げたサン・ゼノーネ礼拝堂が残る。その小さな方形空間はモザイクの宝石箱のようである。天蓋には4人の天使に捧げられたキリストの胸像が描かれ、他の部分には聖母と洗礼者ヨハネ、使徒と殉教聖女たち、さらにキリストの物語場面も配され、それ自体で一つの小宇宙を形成しているという。サンタ・プラッセーデ聖堂平面図(『THE...

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9世紀の教会のモザイク画

ローマのサンタ・プラッセーデ教会とその中のサン・ゼノーネ礼拝室には、数少ない9世紀のモザイク画が創建時のまま残っている。ただし、聖堂の勝利門のモザイク画は、暗いのと高くて離れすぎており、あまり良くは撮影できなかったので、手頃な高さのサン・ゼノーネ礼拝室の方で9世紀モザイク画の特徴を見ていくことにする。...

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ドームをもつ教会堂の起源は墓廟建築

前回のローマでは、4世紀初頭にコンスタンティヌス帝が娘のために建立した、円形のサンタ・コスタンツァ廟に行った。...

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ヴィッラ・アドリアーナ 大浴場に交差切妻屋根

ヴィッラ・アドリアーナに行ってみたいと思ったのは、パンテオンを再建(118-128年)して初の完璧なドームを架けたハドリアヌス帝が、ローマ郊外のティブール(現ティヴォリ)の麓に118-134年にこの別荘の建物群を建造しているので、その建物の中にどんなドームがあるかを見てみたいと思ったからだ。中でも、大浴場に残る天井あるいは屋根の残骸の写真(多数のホームページより)を下から見上げて、それが完璧なドーム...

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田上惠美子氏より涼しげな便り

やっと美術展や画廊などが再開するようになった。ときどきお邪魔させていただいている田上惠美子氏のホームページ蜻蛉羽通信やその他のページで、コロナ禍のため、再び受賞された第49回伝統工芸近畿展が幻となったり、他の個展が中止や延期となったりと大変な思いをされてきたのが、7月になって個展やグループ展などが目白押しで、私も嬉しい😄田上惠美子氏から届いたのは、「岩清水...

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ヴィッラ・アドリアーナ ドームの形

ヴィッラ・アドリアーナでは、浴場につきもののドームの他にも、遠望しかできなかったものも含めて幾つか見ることが出来た。Ⅴ:小浴場平面図(説明パネルより)では円形平面にドームが架構されている。どんなドームだったのだろう。パンテオン型に近いドームにはなっていただろう。Ⅵ:大浴場 平面図(説明パネルより)最初に見えたのは、⑱の半ドームと⑬のドーム...

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生誕120年 ミラクルエッシャー展 イタリアの風景

同展図録は、彼はオランダで暮らす建築学生の時に初めてイタリアへ旅をした。学校を卒業して数年後、イタリアのローマに済んだ。ローマの夜景は彼を魅了したという。滞在中にローマの景色を表した作品の中に、私にとっても懐かしいものがあった。ボルゲーゼの聖獣 1927年 多色刷り木版 447X443...

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生誕120年 ミラクルエッシャー展 アトラーニを見下ろす

同展図録は、イタリアを離れた後のエッシャーは、自然描写に対する関心を失ってしまったが、初期の風景画の中には、後の時代の、テセレーション(モザイクパターン)や錯視を描く、様式化された版画の基礎となったものもあるという。アマルフィ海岸の中でも、アトラーニという海岸に突き出た断崖の端にある小さな町を見下ろす景観を好んだようで、1931年に制作している。1934年には、アトラーニの背後に隠れていた砂浜を描い...

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